梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇下(1)其庶幾乎 孟子「おめでとうございます。王者まであと一歩です。」要約:斉の宣王が音楽好きだという情報をつかんだ孟子。それをネタに、一つ説教と自説の宣伝をしてやろうと目論みます。ところが話し始めた途端、王は予防線を張り、うんざりする古くさい音楽講義などま... 2020.02.11 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(11)無恆產無恆心 孟子「恒産無くして恒心無し。」要約:孟子の言う仁政は無理だ、とキッパリ言う宣王。ただし天下は取りたいので策を教えてくれ、と言います。対する孟子は、天下取りの基本は領民の生活を安定させることから、と説き、遠回しに、やはり仁義を宣伝するのでした... 2020.01.29 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(10)縁木求魚 孟子「木に緣よりて魚うおを求む、でございますよ。」要約:天下に君臨し、周囲の蛮族をも従えたいという宣王の願いを、孟子は言い当てます。しかし軍隊でそれを求めるのは、”木に縁りて魚を求む”ものだと孟子は否定します。そしていぶかる宣王に、やはり仁... 2020.01.28 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(9)王請度之 孟子「どこまで広げるかがカギですぞ。」要約:王者らしくない理由は、山を抱えて海を飛び越えられないからではなく、けものにも情けをかけるのに、民の者をいたわろうとしないからだと孟子。対して、ワシには大望があると言う宣王でしたが、それが何かは言い... 2020.01.27 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(8)為不用恩 孟子「出来ないのではない、やらないのです。」要約:孟子にうまいこと言われてご機嫌の斉の宣王。喜びついでに、ワシのどこが天下の王者にふさわしいのか、と問います。対する孟子は、今のままでは役立たずだ、と王を一度突き落とし、そして機嫌取りを再開す... 2020.01.26 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(7)保民而王 孟子「代わりに王者の話などいかがでしょうか。」要約:斉の宣王が、春秋の覇者の話を聞きたがります。孟子は知らぬ振りをして、代わりに王者の話はいかがですか、と持ちかけます。孟子をお笑い芸人だとしか思っていない宣王は、微笑みながら孟子の宣伝に耳を... 2020.01.25 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(6)孰能禦之 孟子「ダメだ、この王様は。」要約:恵王のあとを継いだ襄ジョウ王。日増しに強まる秦国の脅威に、心の安まる暇がありません。そこで孟子を呼び寄せるといきなり、天下はどうなるのかと問います。全然王様らしくない。見限った孟子は、やはり仁義を宣伝したの... 2020.01.24 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(5)仁者無敵 孟子「仁者は、天下無敵ですぞ!」要約:周囲の強国に、さんざんやられた魏国を嘆く恵王。死ぬ前までには何とか仕返ししたいと願う王に、孟子は民をいたわる仁政を説き、その効果を宣伝します。そうすれば民は強く豊かになり、敵国の民にも王は歓迎されるでし... 2020.01.23 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(4)率獣食人 孟子「王は獣をけしかけて人を食わせている!」要約:腹を空かせた人が街角をさまよい、野には飢え死にした人が転がっている。なのに宮殿の厨房にはどっさりと肉があり、うまやの馬は肥え太っている。それは獣をけしかけて人を食わせるのと違わない、と孟子は... 2020.01.22 梁恵王(上・下)
梁恵王(上・下) 『孟子』現代語訳:梁恵王篇上(3)五十歩百歩 孟子「ケチな情けは五十歩百歩ですぞ。」要約:私は情け深い政治を敷いているのに、どうして人口が増えないのだろう、と恵王。王様程度の情けで、だまされるほど民は純情じゃありませんよ、と孟子は言い、民が慕い寄る政治=王道を詳しく述べ、高らかに宣伝す... 2020.01.19 梁恵王(上・下)